トヨタのトップまでもが終身雇用を維持するのは難しいと発言。先日の経団連会長に続き、終身雇用の崩壊を経済界が認めた形です。
「企業にインセンティブがない」と年齢が高く給与も高いだけで生産性が低い中高年への厳しい指摘。企業が競争力を保ち続けるために、40代、50代が解雇される時代が来るのでしょうか。
日本自動車工業会長の豊田章男氏の発言
日本経済新聞など、豊田章男氏の発言を各報道機関が報道。
ツイッターではトレンドワードにあがるなど、話題になっています。
日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長は13日の会見で、日本の終身雇用制度について「日本では雇用を続けている企業や税金を納めている企業に対してインセンティブ(動機づけ)がない。もう少しインセンティブが出てこないとなかなか終身雇用を守っていくのが難しい局面に入ってきたと思う」と考えを述べた。
日本の労働の流動性については「中途採用や転職が広がるなど昔に比べ大分多様化してきたが、他国と比べると自由に会社を変えたりすることはまだ不利だ」と述べた。
引用:日本経済新聞
奴隷型教育を受けてきたのに・・
高度経済成長期を経て、世界第二位の経済大国にまでなった日本。
資源のない国が成功できた理由は、運動会に代表される戦後教育(社会に出たら、奴隷のように働きなさい)だったわけですが、自分を犠牲にして会社のために尽くす代わりに得ていた「終身雇用制度」
終身雇用制度が崩壊して久しいですが、ついに経済界トップが次々と終身雇用を否定する発言をしだしました。
団塊の世代は逃げ切りセーフで年金も獲得。就職氷河期と言われた40代を中心に、奴隷型教育を受ける犠牲を払いながら、安定した仕事につけない不幸な世代が更に不幸になることは確定なのでしょうか。
終身雇用、定期昇給、社内研修、手厚い福利厚生がないことが当たり前となり、非正規雇用やブラック企業が広がりました。平成30年間は雇用が急速に流動化し、労働者の生活が不安定化しました。「ふつうの暮らし」が8時間働いても得られないことが一般化しています。https://t.co/sDXSJnsIEt
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) May 5, 2019
私たち第二次ベビーブームは、トレンディドラマやバブル、終身雇用制の恩恵を受けてないのにその亡霊だけを信じて追いかけました
特に女性にその傾向が強いです。
だけど現実的な男性はそれについていけない=「そんな派手な生活できないよ」
それがこの結果だと思います
就職氷河期と合わせて人災です pic.twitter.com/7nhdNW78um— nony (@nony) May 5, 2019
あまりにひどい・・という投稿が相次ぐツイッターですが、嘆いても仕方ない。生きていくため、家族を守るために、受身人生を生きてきた40代・50代も「自発的な思考」を持ち、動かないと待つのは悲惨すぎる未来。
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